夜。
既にみんな寝静まったかと思う時間。
ヤバいなー、ちょっと遅かったかも。
そう思いつつ廊下をうろうろする。
「あら、城之内さん?もう消灯時間よ」
ビンゴ!
丁度良かったみたいだ。
「ごめんなさい。少しトイレに行きたくて」
「そう?ならいいんだけど……」
行こうとしていた方向がトイレじゃないことに気がつかない。
「吉沢先生はどうしたんですか?」
「あ、わ、私は見回りを、ね?」
ね?と言われても。
その足はある部屋へ向かっている。
説得力は皆無だ。
無視してそのまま行こうとすると、ちょっと待ちなさいと止められた。
「あのね、少し言い辛いんだけれど……」
「なんですか?」
言われることはわかっている。
だから今更緊張することはない。
どちらかというと落胆ぐらいか。
「あの、ああいうの、やめたほうがいいわよ?
まだ高校生だし……」
「何のことでしょう」
ニッコリ。
面食らったのか、吉沢は少しムキになった。
なんだ、アバズレの癖にやっぱり子どもっぽいな。
「あ、あのねぇ!悪いけど私はあなたの、あの、昼、不純な行為をしているところを見てるの!」
岩影に居たのはこいつだ。
わかっていてやったのだけれど。
「不純、ねぇ。何のことでしょう?」
「城之内さん!」
ぐっと肩を掴まれる。
その目を見据えると吉沢は少したじろいだ。
「わ、私にもね、先生としての立場があるの!」
だからなんだよ。
本当に頭は良くないようだ。
教職試験って結構難しいんじゃなかったっけ?
「……先生としての立場、ね」
「な、なぁに?」
ポケットにある写真を出すには少し早いか。
まずは追い詰めるところから始めよう。
「それにしては先生、最近学校でお遊びが過ぎるようですが……」
「何のこと?」
さっきまでとは逆だ。
今度はこちらの番。
吉沢は上手く私を煙に巻けるだろうか。
「吉沢先生って良い体してますよねぇ?」
「な、何を……」
相田は何を思って彼女に手を出したのだろうか。
同じように手を出すなら、まだ明日香やトマ子のほうがいいと思う。
「そういえば、相田さんって格好いいですよね」
「ななな何のこと!?」
声、裏返ってますケド。
これほど単純な大人が居ていいんだろうか……。
そんなんだからいつまでもベテランさんたちにイヤミ言われるんだよ。
「そうだ、先生。相談があるんですけど」
「相談?」
「はい、ちょっといいですか?」
連れ来たのは薄暗い倉庫だ。
布団が入れてあるようで、積み上げれば心地のいいベッドのようになる。
今回のベッドメイクは私ではなくバンちゃんがしてくれた。
どうやら合宿代を出してあげたからかこの3日は結構サービスしてくれるようだ。
「相談ってなぁに?」
「それなんですけどね」
相手が生徒だと思ってあまり警戒していないのか、吉沢は部屋の奥へ歩いていった。
私が扉の鍵を閉めると思ったりしないようだ。
「この間、ちょっと見てはいけないものを見てしまって」
実際に見たのは私じゃないけれど。
「先生と相田さんって付き合ってるんですか?」
ピクリと体を震わせた吉沢。
そのままゆっくりと冷や汗を流しながら振り向いてくる。
「な、何のこと?」
「ある空き教室で先生が淫らな声を上げているのを聞いてしまって……」
撮りだしたのは写真ではなく、テープレコーダー。
カチリと再生ボタンを押すと、吉沢の声が倉庫に響き渡る。
『あ、はぁん!相田さんっ、もっとぉ』
『先生、綺麗だよ』
『あぁっ、嬉しいっ』
相田の声を聞くと三文芝居だなぁと思うけど、この先生にとってはそうでもないようだ。
「どうしましょう。これ」
「今すぐ消しなさい!」
「どうして?」
剣呑な空気を出す吉沢にニッコリと笑いかける。
残念だけれど怖くはない。
それほどに吉沢というのはなんとも威厳の無い先生だった。
黙っていれば可愛いのかもしれないが、教師というにはあまりにも頼りない。
「これを職員室にでも置いておけば、いや、保護者会に出せばもう教師としては生きていられないでしょうね」
「なっ、そ、そんなのっ、あなただって昼は戸的さんとしていたでしょう!」
「……証拠は?」
「え?」
「証拠はあるんですか?」
吉沢がいくら騒いだところでそんなものはない。
私の持つテープレコーダーは十分凶器になるが、吉沢は丸腰だということだ。
そのことに気付いた吉沢は顔を青くした。
「……人を脅してはいけないわ」
「別にまだ何も要求してませんが」
まだ、ね。
吉沢は私をまだ生徒だと思っているようだ。
諭す口調でなんとかテープレコーダーを抹消しようとしている。
「城之内さん、あなたがしていたように、これは悪いことじゃないの。
その証拠に子どもが生まれるのよ」
「先生、相田さんは女の子ですが?」
「子どもができなくても、人を愛し合う行為は悪いことじゃないわ」
「ではこのテープレコーダーの内容を然るべき場所へ公開してもいいですね?」
ニコリ、と笑いかけると吉沢は飛びかかってきた。
もう大人しくしている気はないんだろう。
飛びかかってきた吉沢にテープレコーダーをもぎ取られる。
その手はしっかりと私の手を押さえつけていた。
「は、あはは、城之内さん!子どもだと思って大人をなめちゃいけないわ!」
「先生こそ、子どもをなめ過ぎないほうがいいですよ」
「何を言って……」
自分の手でジャージの前を開けた。
カシャリ
カメラは非情にも音を立てる。
鍵は閉めなかった。
なぜなら外に金で買った仲間がいることを知っていたから。
「吉沢せんせー、この構図はなかなかヤバいんじゃないんすか?」
バンちゃんはカメラをゆらゆらと見せつけた。
「相田とのスクープ写真もなかなか見物でしたが、これはもっと凄いですね」
なんせ、先生が生徒に飛びかかっているのだから。
受け身で抱かれている写真よりも衝撃的といえますか。
「あ……」
「それじゃあ先生、失礼します」
固まっている先生を退かせ、扉を出ようとする。
「あ、そうそう。テープレコーダーはご自由にどうぞ」
「……って……」
扉をゆっくりと閉める。
ギギィと耳触りな音がして、その中に少しだけか細い声が聞こえた。
「待って!」
中から聞こえた声に扉を閉めようとしていた手を止める。
「なんですか?」
「待ちなさい」
「命令なんてできる立場ですか?」
「……待って、ください」
屈辱だったのだろう。
強く唇を噛んでいる。
その表情に満足して、中に入って話を聞いてやる体勢をとった。
扉の外ではバンちゃんが待機している。
安心して扉を閉めた。
「なんでしょう?」
「しゃ、写真を消して」
「消して?」
「……ください」
どうしようかなぁと白々しく足を揺らす。
「私が頼めば、確かにバンちゃんは写真を消してくれるでしょうね」
「じゃ、じゃあ!」
「タダで言うこと聞くと思います?」
そう言うと、吉沢はごくりと喉を鳴らした。
「ひ、昼のことなら黙ってるわ」
「言ったら逆にあなたの写真もバラされると思ったほうがいいんじゃないですか?」
「……何が目的なの……」
さて、何でしょう?
なんて笑ってみせるとさらに睨んできた。
「昼間も見たと思いますけど、欲求不満なんですよね」
「私の体が目当て、ということ?」
「まぁ、そうですね」
正確には若干違うけれど。
相田への復讐ですよ、なんて説明してやる必要はないのでただ脱げと命令する。
驚くほどすんなりと吉沢は裸になった。
「綺麗ですね」
「……大人ですから」
なるほど、そういう魂胆か。
恐らく私を陥落しようと思っているんだろう。
残念だけれど私を溺れさせたいのならもう少し腹周りを引き締めてほしい。
胸だけなら姫のほうが上だ。
「目を瞑ってもらえます?」
自分が少しでも楽しむために、ロープを取り出す。
思いつく限りの酷いことをしないとこの女は満足しないだろう。
相田より印象に残すためには、相田がするような愛撫ではなく凌辱だ。
ギシリとロープが音を立てる。
そこらの柱も利用して彼女の体を宙に浮かせる。
「こんな格好……!?」
「良い格好ですよ」
もうニコリともしない。
私はただ面倒な作業を始めるだけだ。
その表情に恐怖を覚えたのだろう、吉沢は脅え始めた。
「な、何をする気なの……ひっ」
吉沢の胸を鷲掴み、無駄な口は聞けないようにタオルを噛ませる。
まだ濡れていないソコに無理やりローションを塗りたくったバイブを突っ込む。
「んぐぅっんんー!」
相当痛かったんだろう。
ローションをつけたとはいえ、よく解されていなかった。
それでも入るあたり、既にこの女の中はガバガバだということだ。
指を一本だけ尻に突っ込み、ぐにぐにと広げるように動かす。
「むっ、んぐ」
そこは触られたことがないらしく、辛そうに首を横に振る。
しばらくしていると、感じてきたのか腰が動くようになってきた。
ぬるりとした液体が溢れている。
「あれ、吉沢先生。濡れてますよ。気持ちいいんですか?」
「んんーっ」
「とんだ変態ですね」
パシリと尻に平手を打つと、ビクンと体を揺らした。
そろそろいいだろうか。
買っておいた尻尾付きの後ろ用ディルドを取り出す。
指の代わりに突っ込むと、わかりやすく体を大きく逸らした。
「んぐむぅー!」
「イッたんですか?」
「んんぅ」
応えない吉沢を休ませないようにディルドを抜いて挿して遊ぶ。
ゴトリと音がしたので見てみると、アソコに突っ込んでいたバイブが床に落ちていた。
透明な糸がパタパタと滴っていて自然に落ちたのかと笑う。
「先生、まだまだ終わりませんから安心してください」
私は心の中で明日香に非礼を詫びた。
今まで明日香を淫乱だなんだと思っていたけれど私の認識は甘かった。
世の中にはもっと凄い淫乱がいた。
しばらくイかせ続けたが、全く気絶しない。
それどころか更に腰の動きは激しくなるばかりだ。
いつの間にかタオルも外れ、吉沢は恥ずかしげもなく声をあげていた。
「あぁっ、いいっ!城之内さぁん!!やっ、こんなのっ初めてぇ!」
そりゃ良かった。
相田のほうが良いとか叫ばれたらぶっちゃけ凹む。
それはもうベッコべコに。
「先生、あまり大きな声を上げると外に聞こえますよ」
「だ、だってぇ」
実際はバンちゃんが立っていてくれているので問題はない。
ただ先ほどから『うるさ過ぎ』というメールがひっきりなしに来ている。
ごめん、バンちゃん。
「も、もうダメェっ。な、なんでもするからっ!なんでもするから許してえ!」
「本当に?なんでも?」
欲求不満の人間になんでもするって、これ以上やることなんてあるかいと思うけど利用はさせてもらう。
「じゃあ先生、今日から私をご主人様って呼んでよ」
「あ、んんっ、呼ぶっ、呼ぶからっ、おねがいっ」
「そうそう、ちゃんと扱いも気をつけてね」
「扱い?ふぁっ」
「敬語、できないんですか?」
吊っていた体を下ろしてどさりと布団に転がす。
相当辛い体勢だったみたい。
下ろした瞬間、少しだけ表情が和らいだ。
「い、言うこと聞きます……だから」
「そっか。じゃあご褒美だね」
「え……?あ、ひぁあああ!!」
バイブが抜けて空いた穴にローターを突っ込んで更にバイブでまた埋める。
子宮からローターの振動とバイブがぶつかってなかなか痛そうな音がしている。
それなのにこの女は気持ち良いようで、だらだらと涎を垂らしながらまた叫ぶ。
またタオルで塞ごうかと思ったけれどここまで大きく口を開けているとそれも意味ないなと思いなおした。
代わりに自分の指を突っ込んで舐めさせる。
「服従の証に、まずはしっかり舐めてもらおうか」
「はひ……ふっ……ちゅっ……んぐぅっはっはっあぁん!」
ダメだ、まったく声を抑えるつもりがないらしい。
少し、いや、かなり頭が痛くなった。
「ほら先生、喘いでるだけじゃハシタナイだけですよ」
いや、喘いでなくてもこの場合とてもハシタナイですが。
「らってぇ、そんなこと、いわれはっへぇ」
あ、もうダメだ。呂律も回ってないわこの人。
……うーん、面倒になってきたなぁ。
「バンちゃん!」
『なにー』
「代わって!」
『却下!』
といいつつも手伝ってくれるバンちゃん。
結局その番は代わりばんこでこのド淫乱を犯すことになった。
……正直、思い出したくもないほどにこの女のタフさはすごかった。