Lily memo %



10 ころころ堕ちる(吉沢あかり編)



吉沢は水着で外に居た。
私自身、水着を着て外に出る。
どの部活も1日目は遊ぶつもりのようだ。
本格的に合宿となるのは明日の朝から、か。

「ジョウ」

吉沢に話しかけようと上から羽織っていたパーカーを脱いで海に行こうとすると呼びとめられた。

「……あんた、無駄にプロポーションいいわね」

トマ子、それが言いたいがためにひきとめたの?
非難するような目で見ると、なによと言いながら拗ねた。
トマ子が居るということは寛子と相田もいるのかと周りを見回したが、どうやら一人なようだ。

「寛子も優も午後は部活の連中と遊ぶって」

なるほど。
それで一人で暇を持て余していたわけだ。
姫はバンちゃんを探しに行ったとか。
本当に物好きだよねぇ。

「明日香は?」
「海鮮丼が当たったらしくて部屋に戻るって」

あぁ、食べなくて良かった。
しかしみんな大丈夫な中、一人だけ当たるなんて運が悪いにも程がある。

「つまりこの絶好の海水浴日和に一人ぼっちだったわけだ」
「う、うるさい!私だって好きで一人なわけじゃないわよ!」

大体私は軽音楽部で部外者なんだからと文句ばかり言っている。
不憫なヤツ。

「トマ子」

名前を呼んで手を差し出す。
最初は意味がわからなかったらしく、黙って首をかしげていた。
面倒なので自分から手を握って歩き出すと、恥ずかしかったのか慌てて手を離そうとした。
それをぎゅっと握って制する。

「な、なにっ!?」
「いいから」

岩影の人の少ない方へ歩いていく。

「人の多いところは嫌いなんだよ」
「そうならそうと言いなさいよ。黙って手を引かれちゃわかんないわよ」

少し深いが人も少なく、私にとってはいい加減だった。
水は沖縄のようとまではいかないが、汚くもないようなただとにかく底が見えるぐらいには綺麗だ。
胸辺りまで浸かって波で遊ぶ。

「ゴーグルとかは要らないタイプなんだ」

そう言われてトマ子の腕を見ると、ゴーグルがかけられている。

「後で洗えば言うほど腫れないタイプだから」
「羨ましい」

トマ子が?私を?
思わず鼻で笑ってしまう。
同じく水に入って海底の海藻で遊んでいたトマ子を引っ張る。

「ひゃっ!?」

後ろから胸と尻を揉むと、すぐに体が熱くなりはじめた。
水着だからいつもよりもっと熱く感じる。

「なっ、こんなところで……っ」

トマ子に声を出させながら岩影を見つめる。
人が一人、隠れているのを感じながらも手は止めない。
舌を使って耳を犯すと、トマ子が大きく波を立てた。
追及する手を止めずにむしろさらに水着の中に差し入れてダイレクトに触れる。

「はぁっ、んんっ」

いつものように痛くではなく、しっかり感じるようにトマ子の好きな部分ばかりを虐めていく。
芯には触れずしっかりと焦らすことも忘れない。

「う……あぁん……」

恥ずかしい気持ちが薄れてきたのか、声が蕩けるように甘くなっていく。
腰が早く触れてほしいと私の体に擦りつけられる。
恐らく無意識だろうが、優しくしているからかもう抵抗はしない。

「トマ子」
「はぁ、んっ、何?」
「トマ子が望むなら続きをしてあげるけど、どうする?」

ごくりと喉が鳴る音がした。
少しだけ周りを見て、控え目に、でもしっかりと私の体に触れてきた。
手の拘束を少し緩めて自由にしてやると、体を反転して抱きついてくる。




「……したい」




思惑通りに動いてくれるトマ子に心で笑ってご褒美に胸の中心を摘まんでやった。
よほど焦らされていたのか、抱きつく力が強くなる。

「んんっ」

とにかく気持ちよくなるように責めていくと、あっさりとトマ子は限界を迎えた。

「んっ、はぁあああ!!」
「もうイッたんだ?」
「はぁっ、はっ」

荒い息を吐くトマ子から離れようとする。
拘束を解こうとしないトマ子を見て、予定通りだとほくそ笑む。

「なに?」
「……まだ」
「聞こえないけど」

そんなに言わせる趣味はないけれど、今日は別だ。
岩影まで聞こえるように声を出させる。

「ま、まだ……その、触ってもらってない……から……」

ふとももに熱い部分が押し当てられているが、わかっていてもう少し言わせる。

「どこに?」
「あ……」

何を言わせようとしてるのかわかったようで、耳まで赤くなった。
それでも目を逸らさずに促すと、ぐっと唇を噛んだ。

「わ、私の、その、アソコに、触ってほしい……」

涙目になる辺り、あぁやっぱりこいつはシてるときは可愛いなと思う。
まぁ普段可愛くないけど。
でもこれで“彼女”にも聞こえただろう。
ご褒美とばかりに水着をずらして大事な部分に指を差し入れてやる。

「あ、んっ」

首を仰け反らせて喘ぐトマ子。
本当に焦らされるのが好きみたいで、今までで一番気持ちよさそうにしている。

「な、にこれぇ、気持ちいいっ」

もう外だという意識もないようで、普段は言わないようなセリフすら言ってのける。
夢中になって腰をビクつかせていた。
波が音を立ててより激しくみえる。
トマ子の中は明らかに海水とは違う液体で満たされていて、溶けそうなほど熱かった。
絶頂が近いのか、痙攣が細かくなってさらにきつく抱きしめられる。
胸が無いからこちらとしては結構苦しいというか痛い。

「あ、あ、あぁ、やっ、もうっ、ダメっ、あ」

止めとばかりに喉を舐め、奥まで突き入れてやる。
ただ一応外なので声が大きくなり過ぎないよう、空いた手で頭を掴んで自分の肩に押し当てた。

「むぐっ、ふぁ、んんんんーっ!!!」
「いたっ」

数回大きく痙攣して、ぐったりと力を抜いた。
イッた際に思いっきり噛まれたようで私の肩には見事な歯型がついていた。
……水着なのに、どうしよう。

「……はぁ、はぁ」

有り難いことに気絶はしなかった。
トマ子の目が虚ろでも開いていることを確認してほっと一息を吐いた。
そしてチラリと岩影に目をやる。
少しもぞもぞと動いている気配がした。

「トマ子、苦しい」

いつまでも抱きついているトマ子の体を離し、自分で立つよう指示する。
けれどよほど気持ちよかったのか立てずにふらりと体が傾いた。
慌てて手で引き寄せて支える。
こんなところで水死体になられたら困る。
幸いまだ時間はあるので、なるべく綺麗な岩に体をあげて小休憩することにした。

「はあ……」

息は落ち着いてきたが、まだ体がダルいらしくトマ子は三角座りのままぐったりとしていた。
岩影の気配が去っていくのを見てから、ゆっくり体を伸ばした。

「あー、疲れた」
「そう思うならシないでよ……」

これも計画のうちだ。
目標のための努力であればしたほうがいいに決まっている。
それにしても完全に乾燥する前に動いたほうがいいことに気付いているだろうか。
いや、たぶん気付いていないな。
こいつは明日香よりマシだし勉強はできるけれど変なところが抜けている。

「トマ子、戻るよ」
「え、もう?まだしんどいんだけど……」
「水着が乾くより先にシャワー浴びて綺麗にしないと、股間だけ濡れているっていう恥ずかしいことになる」

そう告げると、顔を赤くして慌てて立ち上がった。

「そ、そういうの早く教えてよ!」

パタパタと駆けて行くトマ子を黙って見送る。
トマ子が去ると、図ったようにバンちゃんが出てきた。

「お疲れ」
「吉沢は?」

バンちゃんに聞くと、あちらだと指を差された。
それはトマ子が向かったシャワー室だったので、ニヤリと笑った。
計画通りだ。

「今晩か、明日か」

今晩はきっと行く先は決まっているだろうし先回りできる。
やるなら今日中だな。
バンちゃんと少し喋ってから自分もシャワー室へ向かった。

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