近頃の若いモンは6 (真由)








「風紀委員が一番風紀乱れてるんじゃないの?」
「何言ってるの!風紀を正すためにやってるのよ!」

風紀を正すためになぜ三角木馬…?

「一番風紀を乱している者を公開処刑すれば著しく風紀を乱している者達への見せしめになるわ!」
「見せしめになってどうなんの?」
「風紀が正される!」

たぶん、バカだこいつ。
おかしいな、筆記テストは優秀なタイプだったと思うんだけど…。

「で、具体的にどうすんの?」

三角木馬すごい痛いんですけど。
両腕縛られてるし。
足場があるだけマシなんだけど空気椅子もしんどいし…。
でも腰を落とすとちょっと言えないところが痛い。

「このまま廊下を闊歩するわ」

これは新手のいじめだ。
そもそもこの三角木馬はどうやって仕入れたのか。

「風紀委員長、もうこの時間だし見せしめにはならないんじゃないかしら」

うっ、聞きたくなかった声が聞こえる…!
いやしかし背に腹はかえられん!幸い生徒会長だけなら!
副生徒会長じゃなければ大丈…。



「…ミッション待機の生徒以外は既に寮に帰宅しています」



居たよ!
くそぅっ、後ろ振り向けないのは辛すぎる!

「そうなのですか…、残念ですわ」
「それで、どうするの?これ」
「こうなったら用済みですわね」

人を物扱いしやがって!
解放しろー!

「良かったらこれ貰っていい?」

やめてください生徒会長どの。

「解放しろー!」
「…うるさい」

ビンっと首輪を引っ張られてぐふっと情けない声が出る。

「遠慮なく貰っていくわね、これ」
「えぇ、どうぞどうぞ」

ガラガラと木馬が動く。
この瞬間、頭の中で浮かんだ歌がある。

ある晴れた昼下がり…

「ドナドナド〜ナ〜♪」

歌うな。
これだから生徒会は嫌いなんだ。
頭がいい奴にろくなヤツはいない。









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