近頃の若いモンは1 (真由)
今日も今日とて暇つぶしに1年D組に乱入中。
「平和だなぁ」
目の前では咲等と美月が仲睦まじくなろうと色々な話をしている。
いうなればお見合いで当人同士が盛り上がりすぎて仲人としてはちょっと寂しいぞ、な感じ。
「私はやっぱりお味噌汁は合わせ味噌かな。
でもたまに赤出汁とか白出汁とか飲むとすごく美味しく感じるんだー」
「わかります!家では合わせ味噌だけどちょっと出かけた先で違う味噌汁を飲むと美味しいんですよね」
「そうそう!」
君たちはどういう深め合いをしてるんだ。
そもそもだよ、咲等から話をしだすと7割が食べ物の話であることに気付いてないのか、美月。
「ふふ、咲等さんは結構甘党ですよね」
あぁ、そこも可愛いんですね。
もういいよ、二人で仲良くやってろよぅ。
くっそー、ニャヒルも最近新聞部で忙しくて構ってくんないし、帰っちゃうぞもー。
「あ、そういえば」
ふと咲等がこっちを見て何かを思い出した仕草をした。
おっ、なに?なに?構ってくれるの?
「真由の髪ってね、サラサラでしょ」
ふふん、よく気付いたね。
これでも黒髪のサラストなんだよ。
「それでこないだシャンプー何使ってるか聞いたじゃない」
聞いてきたね。
大人の女だからね、CMで大人気のラヴだよ。
「ちょうど無くなりそうだし新しいの買おうと思ってるんだけど、美月は何使ってるの?」
あぁ、そこでまた美月に振るんだ。
お姉さんはグレるぞ、寂しいぞ。
「私はチセラですね」
お、昔CMが流行ってたねぇ。
当時人気だったアイドルがやってたんだよねー。
迷うなぁー!セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなのってやつ。
あれは匂い重視ですごい良い香りがすんだよねぇ。
「ちなみにキュート?セクシー?どっち?」
「ふふふ、さて今日はどちらでしょう?」
2つ所持か。やるな。
美月はすいっと自分の髪を掬って咲等に近付けた。
咲等も恐る恐る近寄って顔を近づける。
「…」
「わかります?」
…なんか、あてられてないかい、私。
っていうかですね、私空気じゃないかい?
「咲等さん?」
しばらくして、咲等の反応がなくなった。
自分のとってる行動に今更気付いたのか、顔を真っ赤に染めて。
「美月、今日はセクシーだったんでしょ?」
「あら、匂い嗅いでないのによくわかりましたね」
わかりますとも。
そのイタズラっぽい顔を見れば、すぐに。
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